Interview: Ava Luna

Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+Pin on PinterestShare on TumblrEmail this to someoneBuffer this pagePrint this pageShare on VKShare on RedditFlattr the authorDigg thisShare on LinkedInShare on YummlyShare on StumbleUpon

(Photo by Renaud Monfourny)

Ava Lunaはニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する5人組のアート・ロックバンド。Dirty Projectorsが引き合いに出される男女混声のコーラスや、ジャングリーなギターを主軸に、様々なジャンルを横断するカラフルで変幻自在なサウンドを鳴らす。
前作『Electric Balloon』から約一年という短いインターバルを経てリリースされる今回のアルバム『Infinite House』は、Mercury Revのメンバーであり、MGMTやBelle and Sebastian、The Flaming Lips、Spoon等の作品に関わるDave Fridmannがミキシングを担当。Fridmannの助力もあって混然とも言える彼らの複雑なサウンド・プロダクションは前作以上に洗練され、持ち前のメロディやコーラスの良さも引き立った作品となった。今回Public Rhythmではアルバムのリリースにあわせてメール・インタビューを実施、メンバーたちに今作の背景を聞くことができた。

 

Interview: Ava Luna

Public Rhythm(以下PR): 日本からのインタビューは前作『Electric Balloon』のリリース時に何本か受けていらっしゃいますが、改めてメンバーの自己紹介をお願いします。

Carlos: こんにちは。私たちはCarlos、Julian、Becca、Ethan、そしてFeliciaです。今回は僕が質問に答えるね。(一部Feliciaが回答)

PR: 『Electric Balloon』から約一年という比較的短期間でのリリースです。『Electric Balloon』をリリースした頃から今作を作るプランはあったのですか?

Carlos: そうなんだ。『Electric Balloon』のレコーディングが終わった後すぐに今作『Infinite House』の制作を始めたんだ。その時はエネルギーがみなぎっていたからね。でもすぐに新しいアルバムが完成してしまうなんて思ってもみなかったよ。

 
PR: 今作『Infinite House』ですが、『Electric Balloon』と同様にR&Bやファンクを始めとする多様なジャンルの要素を取り込んだ作風ながらも、各曲のヴォーカルやアレンジはより洗練された、成熟した印象を受けました。今作の制作にあたってコンセプトやサウンドの方向性について意識した点はありますか? また、前作は今作にどのような影響を与えていますか?

Carlos: 僕たちは最初からコンセプトを持っていなかったんだ。今作は前作からの延長上にあると思う。自宅から遠い一軒家にみんなで集まって現実から離れて演奏してみたんだ。いつもと違う時間を過ごしたんだけど、なんと僕たちは幽霊屋敷にいたんだ。隣人から自由に歩き回る木々の話を聞いたり、宝物で一杯の古くて放置された家を見つけたりね。一度ニューヨークに帰ったけど、その時の経験がずっとどこかに残ってたんだ。人との交流を考え直したり、実際には存在しないものから影響を受けた新たなレンズで自分自身を認識したり、様々なストーリーを完成させて曲を作り続けたんだ。もし『Electric Balloon』がスケッチだったとすると、今回はより一つの作品としてまとまったものだと思う。

PR: あなた達とDave Fridmannという組み合わせは完璧だと思いました。制作当初から彼を起用しようと考えていたのですか?

Carlos: 最初そのプランはなかったんだ。でも一度レコーディングが終わった時に彼の方からミックスする事を提案してくれたんだ。彼はインスピレーションの塊だと思うし、僕は彼の手による作品をたくさん聴いてきた。もちろん一緒に作品を作れた事を感謝してる。

PR: 結果的にFridmannの手腕は今作にどう作用したと考えますか?

Carlos: 彼が客観的なリスナーの立場から僕たちの楽曲を元にして描いてくれたミックスを聴いた時に感動したよ。僕たちのアイデアを引き受けて、どの場合でも思い切った方向に持って行ってくれる。僕は臆病だったし保守的だったから、彼が最後まで楽曲を押し進めてくれたんだ。時々彼からアイデアを出してくれて、僕は笑ってみせるんだけど内心で “挑戦する勇気がなかったけど、そのアイデアは初めから僕もイメージしてた事だ”って事が何度かあったよ。

PR: ちなみに前作のミックスを担当したFeliciaのお父さんのJimmy Douglassは今作をもう聴きましたか?

Carlos: もちろん、彼も聴いてくれるし気に入ってくれてるよ。

PR: タイトル・トラック「Infinite House」に少し驚かされました。心地よいコーラスはあるものの、歌詞も無くとてもシンプルな構成、インタールードのような曲だと感じました。何故この曲をタイトル・トラックに選んだのでしょうか。またこのタイトルにはどのような意味が込められているのでしょうか?

Carlos: そうだね、意図的にその間に入れたんだ。この曲はアルバムを半分に区切る為に入っていて、門や鏡の様に知覚的な変化を示しているんだ。

PR: ジャケットは今回もFeliciaが描いていますね。リード・トラック「Coat of Shellac」のリリック・ビデオもFeliciaがプロデュースしたそうですが、学生時代にアートや映像について学んでいたのですか?

Felicia: 大学ではグラフィック・デザインを専攻してたけどずっと絵画やイラストを描く事に興味があったの。複雑で幾何学的な形も好きだけど、ここ数年はより大きなフォーマットの絵を描く研究をしてるわ。「Coat of Shellac」は私の初めてのビデオ作品ね。大体はAdobe Photoshopで制作した映像を元に、一連の8ビットの画像を使って制作してるわ。コツを掴みやすかったので映像の編集にはAdobe Premiere Proを使ったの。制作過程でとても多くの事を学んだわ。

PR: その「Coat of Shellac」ですが希望的観測(=wishful thinking)をテーマにしているそうですね。それについて詳しくお話ししていただけますか。

Felicia: それはあなたにとって大切な人を守ったり助けようとする事についての曲なの。でもそれは大変な事だと思うわ。それはとても希望に満ちた事だけど、きっとこれから良くなるんだって考えに固執しやすくなってしまう事も暗示してるわ。

PR: FeliciaとCarlosは昨年リリースされたMr.Twin Sister(ex.Twin Sister)の新作に参加していましたね。あなた達を取り巻くニューヨークのミュージック・シーンや交友のあるアーティストについて教えて下さい。あなた達に強くインスピレーションを与えるアーティストやバンドはいますか?

Carlos: 実際にはBecca、Feliciaと僕でレコーディングを手伝ったんだ。僕はストリングのパートを作って、Becca、Feliciaはヴォーカルのハーモニーを担当した。彼らやその他にもたくさん仲のいいバンドはいるよ。Julianと僕はレコーディング・スタジオを運営していて、いつも他のミュージシャン達と仕事してるんだ。彼らの曲で演奏したり、エンジニアとして参加したり、曲の一部を手伝ったりとかね。一緒に仕事をして素晴らしいと思ったバンドは、Krill、Leapling、Sinkane、Mutual Benefit、R Stevie Moore、Eartheater、Palehoundとか他にもたくさんいるよ。

PR: 最後に今後の予定を教えて下さい。

Carlos: これから6週間のUSツアーに出かけて、その後は成り行きに任せるよ。

 

Interview & Text by Kanou Kaoru

 

Ava Luna “Infinite House”
アヴァ・ルナ
『インフィニット・ハウス』

¥2,100 + 税
AMIP-0062
2015年4月19日リリース
レーベル : Western Vinyl
■日本流通盤のみボーナストラックのダウンロード・クーポン付き


 
Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+Pin on PinterestShare on TumblrEmail this to someoneBuffer this pagePrint this pageShare on VKShare on RedditFlattr the authorDigg thisShare on LinkedInShare on YummlyShare on StumbleUpon