Interview: Koichi(Grimm Grimm)×Kohhei(Bo Ningen)

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koichi_kohhei1-900x600本稿はカルチャードキュメントサイトHEATHAZE(ヒートへイズ)が今夏おこなったインタビューをGrimm GrimmとBo Ningenの来日にあわせて再掲するものです。
 

Interview: Koichi(Grimm Grimm)×Kohhei(Bo Ningen)(This article was first published by HEATHAZE)

――おふたりは現在、ロンドンにある同じフラットに住んでいるそうで。出会いはどれくらい前になるんですか?

Koichi:出会ったのはめちゃくちゃ前だよね……8年くらい前の2007年?

Kohhei:Bo Ningenが始まってすぐというか、始まった時だね。

Koichi:仲良くなってこの2、3年でいうと、隣の部屋に一緒に住んで、新曲やっても全部筒抜けだし。

Kohhei:くしゃみや鼻かむ音もめっちゃ聞こえる……

Koichi:リヴァーブがかかって。

Kohhei:サイケデリックだよね(笑)

――お互いの音楽についてグッとくるところ、逆にここをこうしたらもっとよくなるのではないかというのを教えてください。

Kohhei:Grimm Grimmの好きなところはたくさんあるんだけど、まず最初にただひたすら「歌」がいいところ。普遍的でありながら、革新的、聴いた瞬間に耳に馴染むのに初めて出会うような不思議な気分。で、これは単純な好奇心なんだけど、メロディを曲に落とし込むときに、どこまで極端にアレンジしたら崩壊するのかを見てみたい。

Koichi:個人的にBo Ningenの一番好きなところは初期Butthole SuffersやBlack Sabbathに通じる無秩序なエネルギーで、バンドが液体みたいに1つになる瞬間かな。ライヴ・アルバムやアコースティック・アルバムも聴いてみたい。

――今回、KoichiさんがGrimm Grimm名義であのAll Tomorrow’s Parties(ATP)のレーベルからリリースすることになったと聞いて、驚きました。

Koichi:結局人生は人との出会いでできているから……レコーディングだって森の中で一人で作っているわけではないし。誰かに聴いてもらってその人の人生に影響を与えられたらって思って、ポジティブな形でなにかに貢献できないかなというのがあって。知り合いを通して30通くらいレーベルに送りまくったんだけど、返事が来たのが一通だけで、しかもそこには「あなたの音楽を聴いている時間はありません」って書いてあって……

Kohhei:え、マジ!?すご!!(笑)

Koichi:その後、たまたまSpacemen 3の人がやってるバンドのサポートをやった時があって、それに出た後に外で飲んでたら、隣に座っていたのがATPの人で。音源の話したら、出そうよって言ってくれてさ。

Kohhei:それって一番自然な流れだよね。人としゃべって、二人とも飲んでたんだろうけど、それでいいじゃん。酔った勢いで(笑)

Koichi:そうそう。まだ曲も聴いてないのに、出そうや、みたいな(笑)

Kohhei:多分、ある程度本気に思ってないとそんなこと言う人たちではないし、嫌いなものは絶対に好きとは言わない人たちじゃん。

Koichi:言わないね。ATPの人たちは子どもがそのまま大人になっちゃったような人たちばかりで。

Kohhei:本当だよね、見た目は大人だけど。

Koichi:めちゃくちゃだけどそこはやっぱりおもしろいよ。

――『Hazy Eyes Maybe』の日本盤ボーナス・トラックには、Bo Ningenをバックバンドにフィーチャーした「Knowing (Church Version feat. Bo Ningen)」が入っていますね。彼らを迎え、カトリック教会の聖堂でレコーディングした意図とは?また、実際やってみてどうでした?

Koichi:Bo Ningenの4人とは気づけばもう10年くらいの付き合いで、あまり説明し合わなくてももわかる生死感、結束感みたいなものが表面化にお互いにあって。

Kohhei:もうそんなに経つかあ。

Koichi:この「Knowing」は友人でミュージシャンのTim Garrettが録ってくれて、とても意味深いレコーディングになったと思う。教会でやった理由はその空間にある独特でアンビエントな雰囲気をレコーディングに込められればと思って、録ったのはHampstead Heathという高級住宅街にある教会で、レコーディング中あまりの重低音で住民たちから苦情がきてしまって。ずっと教会のドアを叩くのが聞こえてたんだけど、神父さんが凄く余裕のある人で、レコーディングが完了するまで待ってくれた(笑)

Kohhei:教会でのレコーディングに限らず、音響特性はもちろん、歴史であったり、場所の持つ霊性だったりが実際のパフォーマンスに影響すると思う。僕は特定の宗教を持たないけど、長い間人々が集い一心に祈る場所にはなにか特別なものがある気がするな。

――ざっくりとした聞き方になりますが、2015年のイギリスの音楽事情はどんな感じなんでしょう?

Koichi:イギリスの音楽事情か……

Kohhei:僕は陸の孤島やもん。

Koichi:いや、僕も空の孤島。

Koichi:そうそう、空の孤島だよね、ラピュタ(笑)

Koichi:うーん。やっぱりシーンができてしまうとおもしろくなくなるというか、あまのじゃくなだけかもしれないけど。

Kohhei:でもさ、基本いまのイースト・ロンドンのシーンと、例えばカムデンあたりでやってる人たちは全然違うよね。

Koichi:違う。

Kohhei:まあどっちも別に好きじゃないんだけど(笑)

――具体的には?サウス・ロンドンもグライム/キゾンバ/レゲトンを独自の解釈で表現する人たちが活発な印象を受けますが。

Koichi:正直あまり巷でなにが起きているか定かじゃないけど、例えばライヴをしていると場所によって流行っているものやシーンを感じることはあるよね。電子音楽だったり、ガレージだったり。でもやっぱり、凄い勢いで変わっていくから。そういう中でグライムの人たちはなんとなくいいなと思ったり。もちろんミュージシャンによっても違うけど、たぶん地域から出てきている彼らのリアルな地元感もあるんだと思うし。数年前に、友人のMica Leviはグライムのミュージシャンとコラボレーションしていて、危なくも普遍的なエネルギーが出ていてとても魅かれた部分があって。実は今回のアルバムに入っている曲も今年の春くらいに彼女にリミックスしてもらう予定があったんだけど、忙しくなってしまって結局間に合わなかったんだ。

Kohhei:イースト・ロンドン、カムデン、と覚えてないから具体的には名前を挙げられないんだけど、言葉では説明しづらい傾向があると思う。でもどちらもスタイルの引用でしかないものが多いから、特に興味がわかないかなあ。ハンマー・ビートを叩けばクラウト・ロックっていうのは違うでしょ?ただ最近知り合ったTotal Refreshment Centre界隈の人たち(編注:Bo Ningenがここでスタジオを借りている)、例えばThe Comet Is Comingなんかは大仰なシンセと持続的なリズムとフリーのサックスが絡んで興味深いよ。電子音楽、というかクラブ・ミュージックは積極的に新しいものを聴いたりはしないのであまり語ることはないけど、Bo NingenのTaigenくん経由でいろいろ聴くと、かっこいいなと思う。

Koichi:さっきちょうどBo NingenのYukiくんと話してたのは、This Heat、あれがイギリスの音楽っていうのが嬉しいねって。

Kohhei:This Heatはもう別格でしょ、彼らはサウス・ロンドンだよね。

Koichi:イギリスに長く住んでこんなこと言うのもなんだけど、そこまでグァーッと感電する感じのものがないというか……

Kohhei:現在はでしょ?This Heatだったり、例えばThe Beatlesもだし……昔のでいったらたくさんあるじゃん。いま売れてるような人たちや周りで起こってるようなのだとなにが……

Koichi:NEWは?

Kohhei:NEWは凄い!ここ5年くらいで観たベストライヴバンド!

Koichi:CDで聴いてもそんなでもないけど、ライヴで観ると天国っていう。サイケデリックとかよくわからないけど、あれを観ている時は繋がっているなって(笑)

Kohhei:ちゃんと音楽として言葉を超えられてる感じがあるよね。

Koichi:本当それ。あれ観ると座って観ても立ち上がっちゃうもん。かっこいいよね。

Koichi:ということで……コンクルージョン?

Kohhei:え?なんの話やったっけ?(笑)

Koichi:イギリスの音楽事情。

Kohhei:イギリスの音楽事情はもうどうでもいいよ。

Koichi:そうなんだよね。

Kohhei:ローカルでたいしていいバンドはいないし。

Koichi:知ってる限りではいない。

Kohhei:最近観たのだとなんかいいのあったかな……Café Otoはちょっと別じゃん?あれはバンドっていうかプレーヤー単位というか。

Koichi:見せ方も独特だし、あそこはやっぱりちょっと偏ってるし(笑)

Kohhei:イギリスの音楽事情でいうと、なんかある?プレイヤー単位でおもしろい人はめっちゃいるけど、バンドでこれはっていうのは……

Koichi:あ、個人的に去年観たロス・クリプス!あれよかった。

Kohhei:あ、あれ観たかった。アルゼンチンの。

Koichi:そうそう、アルゼンチン……

Kohhei:アルゼンチンじゃん(笑)

Koichi:あれ?アルゼンチンだっけ?

Kohhei:うん、アルゼンチン。イギリスじゃない。

Koichi:やばい、基本が……イギリスでやっただけか……

Kohhei:うちらは別のフェーズで生きてるな……

 

Interview 福アニー
Transcribe TOMO(P-VINE、STYLE BAND TOKYO)

インタビューの後半はHEATHAZEへ。

Grimm Grimm Japan Tour
12/13 Ebisu Batica(東京)
12/15 VACANT(東京)
12/19 S.O.U / Violet and Claire(京都)
12/20 Hopken(大阪)
12/26 横浜大倉記念会館(横浜)

Bo Ningen Japan Tour
1/5 Shangri-La (大阪)
1/6 CLUB UPSET (名古屋)
1/13 WWW (東京)

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