Interview Archive: Mono (2012.08)

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mono20121

 

本稿は音楽サイトPrivate Dubが2012年8月に公開したインタビュー記事のアーカイヴです。


Interview: Mono (This article was first published by Private Dub)

取材: 福アニー
文: 加納薫

日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンドMONO。8月22日に前作『Hymn To The Immortal Wind』以来3年半ぶりとなる通算6枚目のオリジナル・アルバム『For My Parents』をリリースする。
メンバーのGogoは今回のアルバムについて、タイトルが示すように自分を産んでくれた両親への感謝の気持ちをテーマにしたとコメントしている。これまで家族のもとを離れて世界中をツアーで周る中で、そんな気持ちを表現することに素直になれた自分と向き合いながら、言葉ではなかなか伝えきれない想いを音楽を通して伝えるために、ハドソン川近くの大聖堂を改造したスタジオでオーケストラと共にアルバムの制作はおこなわれた。
今回Private Dubでは、4年ぶりのフジロック出演直後のTakaakira “Taka” Goto(G)とYasunori Takada(Dr)にインタビューを敢行!新作についてはもちろん、オーケストラとインストゥルメンタル・バンドの融合について、世界を回って芽生えた日本人としてのアイデンティティなどを話してもらった。
 

–4年ぶりのフジロック出演ということで、前回のあとにWorldless Music Orchestraっていう方々とのライヴ音源を配信されたりしていて、今回はまた違ったオーケストラと一緒にということなんですけど、その辺りはどういった経緯だったのでしょうか?

Takaakira “Taka” Goto(以下Goto): ニューヨークの……なんつったらいいだろね? クラッシックをやったり、アインシュタインが講演したようなホールがあるんですよ。で、そこにWorldless Music Orchestraっていって、ジョニー・グリーンウッドがサントラやるときや、Battlesのタイヨンダイとかと一緒にやったりしてるクラシカルなんだけど、ちょっと現代音楽やりたいっていうチームの方がいらっしゃるんです。いつも僕らレコード上ではオーケストラ使ってきたんで、じゃあ実際にライヴやってみないかってことで、アメリカのレーベルを通じて彼らに連絡をとったんですね。
ドキドキしましたけど、それをやったときに自分が思ったよりもライヴで再現できるんだって思ったんです。僕はレコーディングでスティーブ・アルビニさんに「これライヴでできるか? 絶対無理だよ。」って散々言われてきたんで想像できなかったんですよ(笑) 音おっきいんでやっぱライヴは無理なんだって。そういう経緯があったので、ニューヨークでやった時には思わぬ手応えを感じたんです。
その後ライヴ音源を出させていただいて、その流れでオーストラリアとかロンドンとか日本とかマレーシアでそのオーケストラとのライヴをやったんですけど、その中で見えてくるものがあったんです。
それまではシカゴでアルビニさんと録ってたんですけど、今回はどうしても作曲した時点でライヴからのインスピレーションがあったので、ニューヨークのオーケストラを従えてレコーディングしたいなって。

–では今回のHoly Ground Orchestraというのは、イコールWorldless Music Orchestraなんですか?

Goto:そうです、新しいアルバムのオーケストラは同じ方なんです。僕らがオーケストラとライヴをやるときにはHoly Ground Orchestraっていう名前にしていて、例えばロンドンでやるときもHoly Ground Orchestra。 (今回レコーディングに参加した) ニューヨークのWorldless Music Orchestraも僕らと一緒にライヴをやるときはHoly Ground Orchestra。

–今おっしゃった手応えというのはどういったところから具体的に感じられたんですか?

Goto:二つの面がありますね。一個は技術的な問題で、いわゆるノイズパート。僕らはダイナミクスが大きいんで、ギターとかベースとかの。その音量に対して24人のオーケストラで果たして本当に聴こえるのかと。例えばオーディエンスの方から見たら「オーケストラがいるのに聞こえない」とか、「オーケストラがいるんだけど迫力がない」ということにならないかっていうことを僕は一番心配してたんですよ。だけどそのまま再現できたんで。あと、素晴らしいこととあらためて実感したのはオーケストラの方ってアジアの方もいらっしゃるし、黒人の方もいらっしゃるし、僕たち4人の日本人の作ってる音楽に対して色んな国籍の方が……オーディエンスはいつもそうなんですけど、一つの音楽をやるのにオーケストラを従えるっていうのは4人から一挙に28人のメンバーになるじゃないですか。28人が一個の思想をもとにエネルギーを一個に出来るっていう素晴らしさがあって。それは瞬間的なものじゃないですか。で、全員が同じ事を思って同じようにやるってことが…今日もそうなんですけど大変なことなんだけどやったあとの充実感っていうのがやっぱり掛け算になっていくんだよね。

–今日のライヴはやってみていかがでしたか?

Yasunori Takada(以下Takada):結局それに付随することですけど、関わってくれた人が幸せになってくれたはずなんですよ。僕らもスタッフの方も。

Goto:やりがいがあるんだよね。(笑)

Takada:僕らも一生懸命演奏して、スタッフはもう今日とんでもないステージを組み立ててくれて、そういうのがひとつのベクトルに向かったときにみんなが幸せにいい気分になれるのかなって。

Goto:そう、やっぱり共同作業なんだなって思う。

–配置もすごいおもしろかったです。メンバー4人は真正面を向いて、コンダクターとオーケストラの方々は横を向いてやっていて。

Goto:そうですね、あれは僕達のスタイルですね。

–アルバムやライヴでオーケストラと一緒にやるということは、今おっしゃったように一つに向かってやる充実感もあればやっぱり大変なところもあると思うんですけど、例えば音の大きい箇所や小さい箇所をどう合わせるかというような。ライヴや音源で苦労したところや難しかったところはありますか?

Goto:音源に関しては12年の間に変わっていきました。最初はチェロ一人を1stアルバムに入れて、次のアルバムはチェロとヴァイオリンの二人を入れて、その次のアルバムは初めてカルテットにして、それで前作『Hymn to the Immortal Wind』の時に初めてフル・オーケストラを試してみたいと思ったんです。自分で全部オーケストラ・ライティングをするんですけど、すごい学ぶことや経験にもなったし。実際に何人がどういうアンサンブルでどのくらいの倍音が出てギターとどういう絡みがって、そして全部の楽器が合わさったときにどういうサウンドになるかというような。それがMonoの理想的な音なんですけど。
今回はそれにプラスしてライヴが経験値としてあったんで新譜に関してはとても計画性があって、すごい充実感も今まで以上にありましたね。スムーズでした。

–ドラムに関しては音が大きいからコントロール出来ない面もあると思うんですがその辺りはどうでしょうか?

Takada:そうですね、でも段々やるにつれて慣れてくる面もありますし、一番新しいアルバムは割とそこも考えられてるんで、オーケストラのバランスもものすごく考えましたけど。

Goto:だけどティンパニだけでも2年ぐらいかけてるよね? 2年前に買って一から練習していくとか、やっぱり僕らはオーケストラのようにクラッシックの人ではないんで色々と。

–色々学ぶことが。

Takada:そうとう手探りですけどね。

Goto:あとオーガニックな楽器が大好きで。デジタルが嫌なんですよ。やっぱりこう生の楽器が。だからすごい研究するよね、どういう風に叩いたらどういう音が出てっていうそういうのは経験していかないと。

–今回も何かちょっとした発見などありましたか?

Takada:発見の連続です。Try & Found.

Goto:だけどやりがいがありますよ。

 

インタビュー後半へ
Interview: Mono >>Part.2
 
 

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