Interview: 65daysofstatic

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今回紹介するのは、先週東京と大阪で来日公演を開催したイギリスはシェフィールド出身のポストロック・バンド65daysofstaticとのメール・インタビュー。来日直前のタイミングでおこなったこのインタビューでは、彼らの最新作である『Wild Light』のコンセプトや具体的な制作方法、インスピレーションの源、そして今後について聞くことができた。このインタビューがより深く『Wild Light』のバックグラウンドを知る手助けに、もしくは作品を手に取るきっかけになればと思う。

 

Interview: 65daysofstatic

Public Rhythm(以下、PR): 前作から本作のリリースまでに3年という月日が経ちましたが、本作の制作は困難なものでしたか?

65daysofstatic: そうだね。今回は時間がかかった。これまで僕達は最高のアルバムを作らなきゃならなかったんだ。そして、僕達は成功したと思ってるよ。僕達にとって、『Wild Light』の曲や作品のレベルは以前のものを上回るものなんだ。聴くと今でも興奮する。曲を書くことに費やした時間、そして力強さが足りなくて捨ててしまった”全て”の曲が、最高の材料を残してくれたってことだね。(僕達は今回50曲以上の曲を書いたんだ)

PR: 本作に一環したテーマはありますか?

65daysofstatic: うん、おそらく。でも説明するのは難しいな。僕が思うにそれは音楽とは何のためにあるかってことなんだ。なぜなら、音楽は時に言葉よりも雰囲気を作るのに適しているんだ。そして、全ての曲は異なったアイディアの元に作り出されてるけれども、思考した上で曲をアルバムとしてまとめたときに、全体の雰囲気をきちんとつくり上げることがあるんだ。もしその雰囲気に言葉を加えるとしたら、僕達4人についてになってしまうんじゃないかな。人生のあらゆる面で増えている様々な恐怖や危険がある僕達4人が見ている世界を反映させようとしている僕達についてね。
 
PR: それぞれ曲ごとに異なる場所でレコーディングをしましたか?

65daysofstatic: 実際には違うね。でも、2年間の経過を作り上げたそれぞれの曲の要素があって、それらがスタジオの中で全て合わさったんだ。僕達はチャペルと呼ばれる場所で15日間過ごして、そこで本当にレコーディングしたんだ。でも時々、1年前にリハーサル・ルームで録ったギター・トラックをヴィンテージ・アンプに通したり、再レコーディングしたりしたのを取り込んで曲を作ることはあったよ。機材と同じなんだ。ツアー中に沢山のプログラミングが世界中のラップトップ上で処理されているけれど、スタジオでは僕らのより良いツールで全てのサウンド・デザインを再加工しているんだ。

PR: 新作の楽曲をライヴで演奏する際に意識していることはありますか?

65daysofstatic: 曲を演奏してるとき何を考えているかってこと?毎回違うと思うなあ。最高なのは歌詞がない点だ。曲ってのは特定の意味に固定されるもんじゃない。そのあいまいさが曲を新鮮に保たせているんだ。

PR: 今年リリースされるアルバムの中で、あなた達が最も期待しているアルバムは何ですか?

良い質問だね。実際今年誰が何をリリースするかわからないけど、Karen GwyerやBen Frostの新曲を楽しんでる。最近一緒にツアーしているThought Formsもそうだな。彼らが今年何かやるか知らないけれど、もしやるならそれを聴くと興奮するだろうな。
 
PR: 「The Undertow」は本作の中でも特にシリアスで美しい曲です。この曲のバックグラウンドを詳しく教えて下さい。

65daysofstatic: ありがとう。
具体的にするのは難しいし、この曲は長期にかけて書かれたものなんだ。僕が覚えているのは、冬のシェフィールドで深夜僕がピアノを弾いていたこと。小さなアパートの中で機材をいじりながらラップトップを囲んで座っている僕達4人。全てのコンピューターとギター・ペダルにJoe Shrewsburyのギターを通して、新しい種類のディレイを作ろうと試み、そして作り上げた場所である65HQにある沢山のワイン。こういった小さな素晴らしい思い出が思いがけず作用して、たくさんの時間が何時間も何時間もあって、その中で僕達が曲のパーツを何度も演奏し、先へ進めるよう努力していった。物事が進んでいく中の思い出から少しずつ曲ができていくんだ。

PR: リード・トラックの「Prisms」の冒頭でのサブベースとディストーションのかかったギター・サウンドのカットアップが非常に印象的でした。これまでの作風とは違うものを感じています。この曲が生まれた経緯を教えてください。

65daysofstatic: この曲は電子音と共に始まるんだ。サブベースとディストーションで始まる。乾いていて、シャープで、鋭いコントラストを作りたかった。こういったアイディアがなぜ、どのように浮かんだかは説明できない。ただ重要なんだと感じた。一度こういったサウンドを作って、最初のメロディー・ラインがあると、どうやってそれを曲に入れるか苦労して、約2年以上かかったんだ。このレコーディングを完了させるにあたって、多分一番困惑した曲だったな。

PR: 機材やエフェクターを自作することはありますか? もしあるなら、それはどのようなものですか?

65daysofstatic: ベースのSimon Wrightがシンセやエフェクト・ペダルを作るんだ。『Wild Light』ではそれらを使ったよ。彼はシンセのパッチを作るのも上手いんだ。
僕達は別にヴィンテージ・エフェクトや機材主義者ってじゃない。そういったものに余裕があるバンドじゃないんだ。作っているものの違いは理解している。『Wild Light』では個々のサウンドに時間をかけた。メロディーやアレンジと同じくらいサウンドデザインに時間をかけて、本当に役立った。でも、それは特定の楽器やエフェクターじゃなくて、音の結果としてそうなったんだ。例えば、ディストーションペダルを使うよりも、テープに録音したディストーションをアンプを通してレコーディングするほうがより面白いと気付いたんだ。
 
PR: このアルバムを聴くのに最もよい時と場所は何でしょうか?

65daysofstatic: いますぐ、なるだけ大音量でプレイして外に飛び出すんだ。

PR: 音楽以外の体験や生活が作品に影響を与えることはありますか?

65daysofstatic: もちろん。全てがそう言えるね。曲は、曲やバンドについてだけであることはあってはならない。それは自己満足だね。曲ってのは、現実に体験した全てがノイズの中に混じっていった結果なんだ。

PR: あなたたちにとっての「未来の音楽」とはどのようなものですか?

65daysofstatic: さっぱり分からないな。良い質問だし、沢山考えたけど、考えると何が次に起こるか予測できないってところに行き着くんだ。
エレクトロニック・ミュージックにおいて、ここ15年は面白かったと僕は思う。テクノロジーの発達により急激に革新的な変化があったわけだしね。でも、こういった何かがまた起こることは不可能だ。
未来では考えも及ばない音楽があって、それらは子ども達から作られるって信じてるね。何が起こるだろうってことを僕の考えから推測するのは無理があるけど、いいんだ。答えはこうじゃないとね。
 

PR: コラボレーションしたい日本のアーティストはいますか?

65daysofstatic: Boom Boom Satellites! このバンドがずっと好きなんだ。ギターを使ってエレクトロニック・ミュージックを作る方法を初めて学んだ頃に『7 Ignitions』は僕に大きな影響を与えてくれたんだ。
 
日本に対するイメージを教えてください。

素敵なところだよ。何度も来ることができて幸運だよ。でも、いつも初めて来たときのようにわくわくするんだ。僕達のようなバンドにショーをさせてくれる人々の注意力と熱意は貴重なものだね。『Wild Light』を日本でプレイするのが待ちきれないよ。
 
最後に2014年の予定を教えてください。
『Wild Light』のライヴをまだ続ける予定だよ。夏にかけてヨーロッパのフェスにいくつか出る予定で、出来たら秋に新しいプロジェクトをスタートできたらいいかな。基本的には、観客の前か65HQで大量のノイズをプレイするつもりだよ。

Interview by Public Rhythm
Translation by Okano Hanae


Update: 表記を一部訂正

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